300年プロジェクト

●300年プロジェクト概要 

昨年創業70周年を迎えた大江鐵工は、時代の流れとともに多様化するお客様のニーズに対応するため、常に新しいモノづくりに挑戦することで、お客様の信頼と技術の向上を成し遂げてまいりました。 

一方では、超加速化する人口減少時代を迎え、社員の高齢化やなり手不足といった課題が生まれています。しかしこれはもはや当社だけでなく、多くの企業の共通課題となっており、ひいては、鉄鋼業界の衰退、更には地域の消滅という大きな社会問題と言えます。 

当社が今後も継続していくためには、当社課題のみならず地域課題の解決にも挑戦していく必要があります。 

300年プロジェクトとは、地域との関わり方そして鉄鋼業界をけん引していくために何ができるかを追求していく取り組みであります。 

プロジェクトメンバー

<株式会社大江鐵工>

大江慎吾

後藤光省

大江由香里

浜田宗則

吉川真人

川原大輔

島崎良造

野々部力斗

吉田昭博

<,too株式会社>

岡山史興

大石和

松野志保

第1回全体会議

第1回テーマ:「大江鐵工を知る」 

【開催日】令和6年4月23日(火)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室 
 
株式会社大江鐵工はこれまで、高い技術力と柔軟な対応力で顧客との信頼を築いてきた。2023年3月から、技術や信頼に加えて、「相手の役に立つこと」や「地域の課題を解決すること」を考えられる人材を育成する必要があると判断し、鉄鋼業界で活躍する人材を増やし、地域の未来を共に築いていく会社となるべく、「300年プロジェクト」を開始した。PR・コンサルティング事業を行う70seeds株式会社(現,too株式会社)とともに自社のアセット整理や人材育成計画の検討を経て、2024年2月から、世代を超えたプロジェクトチームが結成され、持続的な長期プロジェクトがスタートした。 

■会の流れ 
・開会 
・メンバー自己紹介 
・300年プロジェクトの説明 
・意見交換 
 
■300年プロジェクトについて-,too株式会社 岡山史興- 
大江鐵工がめざす「300年続く企業」は、企業と地域と働き手が三位一体となって、地域が続くから企業が続くという持続的な地域循環づくりを実現するものである。 
また、本プロジェクトに至るまで、地元の高校生や大学生などとのインターンシップの受け入れを実施。単なる就業体験ではなく、企業が地域に貢献するための方策を社員と共に考える「CSV(共創価値創出)」に基づいたワークショップ形式での取り組みを展開した。 
さらに、自社の価値を分析し、大江鐵工の強みを明らかにし、社長が目指す大江鐵工のあるべき姿を整理した。その中で、「モノづくりはヒトづくり」というテーマが生まれ、「鉄鋼会社だけど柔らかい」と題し、扱っているものは硬いが、背景には人の柔らかさ、体制のフレキシブルさ、地域に開かれている柔軟性のある会社を目指す方針が掲げられた。 

 
■発言内容 
・【あなたが思う大江鐵工らしさとは? 】 
⇒ 
「立派な社屋があること」、「仕事へのプライドがあること」、「大手企業との取引があること」、「分からないことを聞きやすい点」など。 
 
・【改善点】 
⇒ 
「新しい商品開発や発想のためには部門を横断した横連携が必要」、 
「子育て世帯のためには、カレンダー通りの休み(週休2日制)があると良い」、 
「魅力的な仕事でも、専門的なのでどのように外部に発信できるかを考える必要あり」 
 
・【まだ知られていない/ 知ってほしい大江鐵工の特徴・情報】 
⇒ 
「種子島のロケットなどの大きな仕事を請け負っていること」、「鐵工所が明るくて清潔であること」、「ウェルカム休暇があること」、「中途採用にハンデキャップがない」、「仕事自体に達成感があって良いものを作っている自覚がある」など。 
 

第2回全体会議

第2回テーマ:「人口減少とCSV」 

【開催日】令和6年5月27日(月)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
■会の流れ
・前回の振り返り
・人口減少による会社・地域への影響
・CSVとは?事例紹介
・意見交換
■前回の振返り-株式会社大江鐵工 吉田昭博-
・300年継続とは?…
⇒これまでの歴史を振り返るとともに、今後の在り方を見つめ直した。常に前向きな気持ちを持ち、チャレンジし続けることで「自身の達成感」と「顧客の信頼」につながり、それが会社にとどまらず、地域や社会のためになる。地域と共に循環していく企業を目指す。
 
・人材育成計画の意味
⇒70年以上の歴史の中で技術力と信頼性を築き上げてきたが、それだけでなく、人間力を併せ持つ必要があると考えた。「相手の役に立つこと」そして「地域の課題を解決すること」が使命であるとし、大江鐵工はこの意思を貫く「人を育てる会社」を目指す。
 
■人口減少による会社・地域への影響-株式会社大江鐵工 吉田昭博-
2022年に減少した日本の人口は約80万人であり、富山県も例外ではなく、毎年減少が続いている。特に女性の転出超過は男性の3倍で972人、内20歳から24歳まで690人が就職で流失している。
また、2023年の富山県の出生数は6022人とこちらも昨対比で減少している。
これは、晩婚化・晩産化・少子化の流れはもちろんのこと、大都市への若者流出に起因すると言える。人口減少を克服するためには、出生数減少の理由、県外へ転職する理由、その後戻ってこない理由と地域の企業として何が出来るかということを考える必要がある。
 
■発言内容
・【人口減少が起きるとどんな問題が起きるか】

「生活が不便になる」
→スーパー、医療機関、銀行、ガソリンスタンドなどのサービス停止の危機
「社員の負担増よる業績悪化、企業数が少なくなる」
「母数を増やさないといけないが、そのためには産みやすい環境を作るしかない。消滅可能性自治体のニュースもあり、簡単ではない。」
「選ばれる企業となるため、大江鐵工は新たに地域課題の解決に取り組む必要がある」
⇒人口減少に伴う会社存続の危機感、自治体規模(地域)の危機感に関する発言とともに、自社が生き残るために何が出来るのかを考えていく必要がある。
 
■CSVとは?-,too株式会社 岡山史興-
社会的価値のみを追求するCSRに対して、社会的価値と経済的価値をともに実現し、持続可能なビジネス活動へと昇華させるCSV。キリンのラベルレス商品事例をもとに説明。
とはいえ、会社と地域、両方にとって良いことを地方の中小企業が実現することは難しいのではないかというバイアスに対して、具体的な取組として、2つの事例が紹介された。
 
■CSV事例紹介-株式会社大江鐵工 吉田昭博-
①魚津
魚津市の日本料理店「海風亭」では、富山湾を構成する水循環を守るべく、地元農家と連携した海鮮丼の開発に試行錯誤を繰り返した。また、この取り組みに賛同する同業者との連携も進み、この取り組みが認知されることで、最終的に2012年から2013年で売上が大幅に増加した。
 
②舟橋村
舟橋村の公園「オレンジパーク」での造園業者の取組「園むすびプロジェクト」。綺麗に整備されただけの公園から脱却し、近隣住民が「使いこなす、遊びこむ」公園を目指し、こども公園部長を募集した。子供と一緒に公園の設計図の作成や遊具づくり、クラウドファンディングに取り組み、子どもたちが企画から資金調達、運営、管理までを担うことで、“自分たちの手でつくる公園”と感じてもらい、「与えられるサービス」から 「関わる楽しさ」へ転換させた。また、 月替わりで火起こしや大工さん体験などの変わった企画が楽しめるイベント「月イチ園むすび」を行い、公園のファンを作った。「子育て世代の転入促進」「出生数の向上」「県内企業のしごとづくり」に向けて会社の価値を向上させるために取り組んでおり、結果的に採用希望者が増えるなど、企業イメージの向上に繋がっている事例。
 
■発言内容
【CSVの具体的な事例を聞いた感想】

「正直難しい。誰も考えていないことをやるため、モチベーション管理の難しさを感じる。」
「いかにやるかをこれから考える必要がある。」
 
「大江鐵工の仕事内容は社会にとって良いことなので社会や地域の人にどのように知ってもらうか(見せ方・発信の仕方)を話し合っていければ良い。」
 
など、CSVへの取り組みについて挑戦していくことで合意した。

第3回全体会議

第3回テーマ:「これまでの振り返りと課題整理」 


【開催日】令和6年5月27日(月)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
 

■会の流れ 

・第1回の振り返り 

・第2回の振り返り 

・課題整理 

・意見交換 

 

■振り返り 

300年プロジェクトにおいて、「常にチャレンジすること」と「社会への価値提供」の二つのポイントがあること、また、チャレンジには、これまでの歴史から成る技術力や顧客との信頼関係だけでなく、人間力が含まれることを再確認した。人間力とは、できない理由を挙げるのではなく、自らリスクを取る姿勢や自分事化すること、相互理解の精神であるとまとめた。 

第2回については、女性の転出超過は男性の3倍で、内7割に当たる20歳から24歳まで690人が就職で流失しているという事実やCSVの意味を振り返った。 

CSRが地域貢献のみを指す一方、CSVは企業にとっての経済価値を生み出すことも含まれる。 

 

■課題整理 

これまでに、やりがい、中途採用におけるハードル、ウェルカム休暇、DX化などのキーワードが上がっていたが、改めて自社の魅力や課題を表(※下図参照)にまとめた。 


5つのカテゴリに分けられ、順々に意見交換を行った結果、以下のポイントが上がった。 

・中途採用の受け入れ態勢については、未経験者が入りやすい一方で、育成環境が整っているわけはない。品質管理部においては、全社員が中途入社しているが、週1回のMTGやコミュニケーション量で補っている。 

・ウェルカム休暇については、周りの友人に勧められるなど、制度自体の魅力があるが、仕事のやりがいや達成感同様に、発信できていないことが課題である。 

・子育て世代や女性受け入れについては、 

「子供を預けられる場所、土曜日でも子供を連れてこれる(託児所)があると良い」、 

「子育て世代の定時を早める、土日は完全に休みにするのはどうか」 

「これまでに女性社員より時短勤務(フレックス制度)の要望があったこと」 

「週休2日を取りたいものの、大手企業はシフトで大人数を回しているが、こちらは少ない人で回しているためほぼ24時間365日体制。親方などは抜けれない可能性も高いため、時短勤務は現実的に難しい」 

などの意見が上がり、実際の子育て社員や女性社員の声を聞ききながら、新規の制度設計を検討する方向とした。 

 

・無駄を減らすことについては、昼休みにパソコンの電源を落とすといった意識から変えることや、計画的に効率良く仕事をすることので成果UP、モチベーションUPに繋がることが示唆された。 

 

・モチベーションUPについては、目標がないこと、振り返りやフィードバックの場がないことが原因であると考察し、 

「例えば月々、年などでグラフを作成して自分の成果がわかるとモチベーションアップにつながるのでは」という声も上がった。 


第4回全体会議

第4回テーマ:「課題解決への取組と事例紹介」 

【開催日】令和6年7月29日(月)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
 

■会の流れ 

・前回までの振り返り

・課題に対する取り組み

・意見交換 
・事例紹介

 

■前回までの振り返り 

●これまでの振返り

これまで、地域の存続に関わることで「300年続く会社」を実現するということを掲げ、人口減少や女性流出の社会課題の抽出とともにCSVにより地域課題と自社の課題を同時に解決することの重要性を学んできた。

今回の振り返りでは、経済産業省の未来人材ビジョンより、様々なデータをもとに考察を行った。

データから、「日本は従業員エンゲージメントが低い」、「会社で働き続けたくないかつ転職や起業もしない」、「人材投資もしない、個人の学習意欲も低い」などの状況がうかがえた。また、「日本の国際競争力がこの30年で1位から31位に落ちた」というデータや人材マネジメントの課題として「人事戦略が経営戦略に基づいていないこと」が第一に挙げられることから、大江鐵工が掲げている人材育成計画(技術力だけでなく人間力を鍛えること)は非常に重要なことであると言える。

 

■課題に対する取り組み

・人材確保のための魅力発信について

「ワークショップ(溶接などの現場体験、ものづくり体験)など、高校生などが参加できるようなもの」

「大江鐵工自体を知ってもらうためのCMや新聞広告」

「電信柱広告や立て看板などまずは目に入るように若者向けならTiktokやYouTube動画など」という意見が出たが、

採用説明会で現場の人が話すとウケがいいように、自分たち自身が周りに魅力を紹介すること、すなわちは「リファラル採用」が第一に取り組むべきことだと気が付いた。

まずは家族などに「300年プロジェクトとは何か?」を伝えるなどして、自らが魅力をアピールできるようになっていくことを全体で進めていく。

 

・事務の効率化

前回は無駄をなくす→やりっぱなしではなく振り返りの場を持つ、という意見が多く見受けられたため、工事の工程を見える化し、情報交換やフィードバックのタイミングについて話し合いを行った。これまで、個々での話はしてきたが全体ではしてこれなかったようだが、

最近初めて振り返りの会議を行ったという報告が上がった。

問題が生じたがゆえに開催された会議ではあったものの、改善点を洗い出し、次回のアクションにつなげられる仕組みについては、貴重な場となっていたようで、その会議を参考に、これからの会議のタイミングや方法を考えていくこととした。


・モチベーションアップについて

アルミファクトリー株式会社の事例として、MVPの表彰制度、部門の懇親会への会社補助や人間力アップのセミナー実施などが挙げられた。

大江鐵工におけるやり方として、「班ごとに別れて仕事をする時の工数達成表彰」というアイデアが上がったが、工数は膨らませられる・減らせばいいものでもないため簡単ではないとの意見も。

工数などの具体的な数値ではなく、元気なあいさつなども対象となることから、馴染みやすい表彰制度を検討することとなった。

第5回全体会議

第5回テーマ:「具体的取組内容の検討と個人目標について」 

【開催日】令和6年8月29日(木)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
 

■会の流れ 

・前回までの振り返り

・具体的な取組内容の検討
・個人目標の確認

 

■前回までの振り返り 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

■具体的な取組内容の検討
①人材募集②事務の効率化③モチベーションアップの3項目に分けて検討。

■個人目標の確認
●島崎:「技術力の向上」
⇒技術がなければ商品が作れない、自分は指導しないといけない、その後若い人たちが独り立ちしていく。指導する側のスキル(指導力)のアップが求められるので、そのための講習や勉強はしていないが、自分が習ったことを伝えている。

●濱田:「後継者の育成(特に若手)」
職業訓練校ではないので自分で勉強していて聞いてくるのは良いけど、そうではない人に教えるのはアホらしく思えてしまう。
若手や他の社員でも興味を持って勉強している姿勢が見受けられないので指導に対して苦手意識がある。

●野々部:「会社の魅力を言葉にすること」
現在は家族や友達に対して、具体的にどこが良いというのが言葉にしにくい。
⇒自分の経験や考えていることや感じている雰囲気は伝えやすい(吉田)

●大江由香里:「話し合いたいことに向き合って意見を出して行動に移していきたい」

●後藤:「アイディアを出し合うこと」
みんなで出したアイディアを実現するためにどうするか話し合っていきたい
⇒会社で取り組んでいかないといけないことを明確にしていく。自走のためにできることを考えていく。
●大江真悟:「これから会社として取組んでいかなければいけない事を明確にして形にしていく」

●吉川:「自分から率先して動くのはもう年齢的に限界があるので橋渡しをする。」
目標を立ててもコロコロ変わっていくので若手が入ってこない。
何かがあった時に責任を持って仕事してくれる人じゃないと難しい。
⇒来てもミスマッチがある現状を環境なので「育てる能力」を動かしていくことが大切(吉田)

総じて定量的な指標がないため、抽象的である。
今後は数値を入れて、振り返りもしやすい目標を考えていく。

第6回全体会議

第6回テーマ:「業務効率化に向けた会議計画と女性の転出理由を考える」 

【開催日】令和6年9月30日(月)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
 

■会の流れ 

・前回までの振り返り

・業務効率化に向けた工事案件振り返り会議の計画
・外部講師をお招きした勉強会第1回目

 

■前回までの振り返り
前回同様

■ 業務効率化に向けた工事案件振り返り会議の計画
【議題】
①いつ?(どのタイミングで実施するか)
②何を?(何について話し合うか)
③なぜ?(なぜその議論が必要なのか)
④誰が?(誰が会議に出席すべきか)

↓↓↓
①いつ?
・受注後 

・キックオフ前 

・問題発生時 

・完成後
 
②何を?

・スケジュール、作業日数、工程 

・安全管理 

・コスト 

・利益 

・作業方法 

・改善点と改善方法 

・各部門の情報共有 (職員全員に理解・浸透ができていたかどうか )


③なぜ?

・安全管理 

・利益確保 

・納期に間に合わせる 

・品質担保 

・認識齟齬をなくす 

・考察と課題改善 

・次回計画

④誰が
・受注後 

<代表者1名> 

各課最低1名 

ファシリテーター:営業 

 ・完成後 

<主要関係者全員> 

ファシリテーター:営業 

外部講師をお招きした勉強会~第1回目~

講師:株式会社AsianBridge 松田悠様

 【富山県の地域性や社会性についてーなぜ転出してしまうのか、女性が活躍しにくいのはなぜか】

・富山県の女性の睡眠時間がワースト⇒女性の家事比が偏っている

・成長欲求、自己肯定感が低い⇒新しいことへの否定感が転出に繋がっているのでは?

・職種の偏り、ワークライフバランスが整っていない

・全国就業率3位

・北陸、転勤族が多い(全国2位)

・今働いている人を取り合っても仕方ない、同居行くして人材マッチングしていくか

・実績を持って卒業してもらう

・挑戦するが長続きしない

⇒インスタの使用率一位、

⇒石川県最下位、新しいものに対する興味は薄いが、納得したら続く、

⇒福井県は外部が入りにくく、地域コミュニティが強い


 

グループワーク

女性が転出する理由を出し合い、カテゴライズを行った。

グループ①

  • プライベートが充実しない
  • 収入、昇進が見込みにくい
  • 職種が少ない、出会いの場が少ない、結婚相手が県外で嫁ぐ人が多い、保守的で昔の風習が残っている(性別への固定概念)
  • 子育て環境が良くない
  • 20、30代はどうせ就職しても結婚出産で休みをとるんでしょと雇ってもらえない

グループ②

  • 都会への憧れ
  • 働いてみたい会社、職種がない
  • 隣が気になる県民性(富山でも西側、東側で県民性が違う)
  • 車通勤だと見た目に気を使わないのでファッションを楽しめない
  • 雪が大変
  • 女性が出しゃばったらいけない風習
  • 地方で活躍している女性を見せる(志が高い人は外への意識が高いため一度は県外へ出る)
  • 商業施設や娯楽施設は少ない 

第7回全体会議

第7回テーマ:「誰もが働きやすい環境とは?」 

【開催日】令和6年10月30日(水)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
 

■会の流れ 

・前回までの振り返り

・業務効率化に向けた工事案件振り返り会議の計画
・外部講師をお招きした勉強会第2回目

 

■前回までの振り返り 
前回同様

■ 業務効率化に向けた工事案件振り返り会議の計画 
●打ち合わせについて、
受注後、完成後にマストで実施。キックオフ、問題発生時は都度必要に応じて実施する。
●出席者について、
受注後:各課代表者1名+営業ファシリーテーター(参加者は都度調整)
完成後:主要関係者全員+営業ファシリーテーター(参加者は都度調整)
●会議中は必ず議事録作成
手書きでもOK、最終的にパソコンでまとめ、共有できることを目指す。
⇒今の状況だと全員集まってのmtgは実施可能性が低いかもしれないがまずはやってみる


外部講師をお招きした勉強会~第2回目~

講師:株式会社ウエブル 増子愛様

 【誰もが働きやすい環境とは?~なぜ女性活躍を扱うのか~】

<富山県の課題とデータ>
・希望する職種がない、コミュニティの閉塞感
・女性は「閉塞感」「利便性」「娯楽」の不満が多い
・一方で富山県は中間層の可処分所得が全国2位
・物価、共働き率が高いなど ※単身者世帯を除くデータ

<なぜ女性活躍を扱うのか>
・女性は最大のマイノリティ
・働き手不足の解消
・男性のウェルビーイング向上にもなる→男性の長時間労働を減らす
・糀屋三左衛門の事例
営業事務→ブランドマネージャーへ変更→即日8名の応募に繋がった
・大人が活躍する姿を見ると次の世代は希望を持てる


 

グループワーク

前回出し合った女性の転出理由をもとに、それに対して「会社として」何ができるかを話し合った。

【意見まとめ】

・給与UP

・総務部の名前をDXなど、カタカナに変更。

・新しい部署や事業を始める

・外国人向けの社内イベント

(ある会社では3月に花見を実施)

・社内同好会を結成し、活動資金を補助

・女性の管理職登用

・清掃やお茶くみの役割分担

・フレックスタイム制の導入

・リモートワークの導入

第8回全体会議

第8回テーマ:「持続可能な地域と会社経営について」 

【開催日】令和6年11月25日(月)
【会場】株式会社大江鐵工2階中会議室
 
 

■会の流れ 

・前回までの振り返り

・業務効率化に向けた工事案件振り返り会議の進捗確認
・外部講師をお招きした勉強会第3回目

 

■前回までの振り返り 
前回同様

■ 業務効率化に向けた工事案件振り返り会議の進捗について
・既に工事が完了しており、多数の部署が連携して取り組んでいた「煙突棟工事案件」にて、
12月中に会議を実施予定。


外部講師をお招きした勉強会~第3回目

講師:株式会社AsMama 甲田恵子様

 持続可能な地域と会社経営について
~誰もが育児も仕事もやりたいこともかなえれる社会を考える~


 

<人口減少について考える> 

  • 選ばれるまち、選ばれる会社になることが存続条件という時代が来る


  • ポストコロナが地方就職の大チャンス時代かも!?


  • 仕事の決め手は?(23卒)

⇒① 働きやすさ、②仕事のやりがい、③福利厚生の従実

地元企業を目指さない理由は?①都会の方が便利②実家に住みたくない志望する企業が無い
(⇒実際はある、企業の内情、想いが見えない 、知られてない、だから発信することが重要)

  • 若者が考える地元就職を増やす施策案(マイナビ)

①働きたいと思る企業が多い

②給料が多い 



<共助コミュニティが解決できること>

①豊かな暮らし

人との交流53.9%

自己表現や自分磨き31.3%

非日常的なイベント36.3%

「自分の経験を活かしてプラスアルファがしてみたい」

こういった気持ちをを会社としてどうサポートするかがポイントになる


②頼り合える安心感

こどもたちは帰ってから一緒に遊ぶ友達が少ない

祖父母世代が家族以外の子供・青年と関わる機会ない人約71%

会社がそこを創出すると良い


③災害時の助け合い

地域コミュニティの繋がりがあると復興のスピードが速い


④防犯にも効果的

近所の人が防犯カメラの役割(小学生見守りたいなど)

⑤資産価値の向上


<次世代育成と地域インフラの持続>

  • 不安定な社会でより不安を抱えているのは若者
  • 地域に根差した企業として他人事にせず取り組む必要がある
  • 孤独だと思う割合、日本一位(5人のうち3人はそう思う)

子育て中に孤立や孤独を感じたことはあるか⇒ 女性7割(コロナ禍9割)

理由:パートナーとの協力、自分の時間が取れているか

一例)誰も頼れない親を見て子供が頼っちゃいけないと思ってしまう

一例)忙しくて行政サービス含めサポートの情報にリーチできない

一例)家族以外に子育てで頼れる存在が思いつかない、いないという問題

  • 次世代の結婚と子供についての希望⇒結婚したくない・子供が欲しくないと思う人が3割

  お金以外の理由から望まない人が多い

育てる自身がない、苦手(子供と接したことがないことが原因)

自分の時間がなくなる

子供が生きる先の未来が不安でかわいそうだなと思う

みんなで子育てを楽しむイベントを社内で行う

家の中での会話で子育てが不安だという内容を言わない、何かあったら近所の人にとよればいいよねという発言

  • 男性が家事・育児を行うことについてのイメージ⇒実情:世界一少ない

しかし、裏には長時間労働の実態も

短い時間で成果を出したかを表彰する文化をアズママで作った(よく働くことの定義)

  • 休暇について

有給:PMS、生理休暇、病欠、男性育休(大企業3割ほど達成、しかし男性は5日だけなど。奥さんが倒れた時に奥さんの役割を全てできるようになるためのトレーニング期間として最低でも1ヶ月は必要)など

  • 子育て世代じゃない孤独問題⇒20歳以上で4割越え

組織行事的な機会をどう作るか、そこに地域の人をどう呼ぶかが大切になる 

グループワーク

 今日からできる、地域貢献、会社貢献を考えよう !
①地域コミュ二ティ参画アクション 
②地元や自社の魅力の発信 
③家庭内アクション 

【意見まとめ】

①地域コミュ二ティ参画アクション 

・餅つき大会
・学生インターンの受入
・地区の草野球に参加する
他の地区のスポーツ大会やえざらい、祭りの手伝いなどにも参加
・イベントごとに積極的に参加する
・自治会活動
・防災訓練
・1日先生(趣味や得意分野で)
・地域の清掃活動
・買い物サポート
・修繕作業
・ワークショップ(モノづくり体験)
・会社主催のイベント実施
・地域ボランティアの参加
・自由研究に使える工作教室の実施
・お花や野菜を植える、育てる、収穫


②地元や自社の魅力の発信

・月に1回インスタで投稿する
画像メインで社員みんなで実施
・自分がSNSでミラタンの良さを発信する
・社員への感謝のメッセージをインスタに投稿
・鉄で作るアート展を行い、魅力を発信する
・モノづくりフェアに参加
・インスタグラムやショート動画で発信
・YouTubeショートで発信
モノづくりの楽しさや溶接、塗装のやり方など

③家庭内アクション 

・フレックス制度
・家事休暇(個人・会社)
年に数回設定、外食利用など
・家族の為に使用する賞与付与
・家庭に必要な道具を鉄で製作
・買い物サポート
・男性の育児休暇
・家族旅行プレゼント
年に1回、1週間

地域コミュ二ティ参画アクション 家庭内アクション